前回はM型ライカを選んだ理由と、数あるM型ライカの中でM11を選んだ理由について書いてみたが、今回はその続き。
注文したライカM11が我が家にやってきた時のことについて書いてみたいと思ったのだが・・・あの時の新鮮な気持ちが思い出せない。
ということで、もう一つのブログサイトに書いた記事を加筆して転載したいと思う。
では、2024年11月4日にタイムスリップ!
ライカM11開封!

本日、2024年11月4日に届いたライカM11がこちら。上にあるもう一つの箱は同時に購入したズミクロンM f2/35mm ASPH.だ。
中古品だが、美品ということで箱に擦れなどがなく、ほぼ新品。いやー、気持ちが高まるぜ。
それでは開封。国産カメラメーカーの一般的な白い発泡スチロールではなく、ちょっと高級なグレーの発泡ウレタンを開けると・・・

ライカM11とその仲間たちが登場。マップカメラでお会いしてから約1週間ぶりの再会に感動!待ってたよ、M11様。
中古だが欠品なくすべての付属品が揃っているようで、毳毳素材の巾着袋にもライカのロゴが入り、高級感が半端ない。
まあ、この後すぐに箱に戻り、ずっと冬眠するものが半分ほどあるのだが・・・。
ライカM11+ズミクロンM f2/35mm ASPH.を愛でる

早速ライカM11にズミクロンM f2/35mm ASPH.を装着してみる。
クラシックな『これぞカメラ!』というスタイルがイイ感じだ。
私は今までキヤノン機を中心に所有してきたが、キヤノン特有の丸みを帯びたデザインや、細かい設定が液晶デジタルなのがあまり好きではなかった。
それに対して従来の角張ったデザインにアナログダイヤルのM11は実にカッコいい。

近年ではライカ以外はほぼ採用していない素通しのOVFと、レンジファインダー特有の採光窓。その真ん中にLeicaのロゴ・・・いやー、惚れ惚れするほどカッコ良い。
角形フードや細かく刻まれた鏡筒の数字もM型ライカらしくて実に洒落ている。

このスタイルどこかで見たような・・・数年前に所有していたソニーRX1Rに似ているかも。いや、RX1RがM型ライカに似せてデザインされたのか(写真を引っ張り出してあらためて見たらかなり違う・・・)。
ただ、ダイヤルやスイッチ類の精度は雲泥の差。まあ、値段も7-8倍違いますので当然か。

キヤノンも性能だけを追い求めるのではなく、こんなクラシックなカメラもラインナップに加えたらいいのに・・・。
ライバルニコンもZf Zfc Dfなど、クラシックスタイルの魅力的なカメラを出しているし、キヤノンもねえ。

そんなことを考えていたら今日のランチが登場。はい、途中から一蘭で撮影していたwww
マニュアル設定のレンジファインダーは楽しい!
腹ごしらえも済んだので、初のレンジファインダーを試してみる。上手くピント合わせができるだろうか。
最初のショットはレンジファインダーに集中するため、シャッタースピードダイヤルとISOダイヤルをオートに合わせて、印象的な外観のレストランを撮ってみる。

慎重にピントリングを回して、二重像が重なるポイントでシャッターボタンをヌルッと押すと、「コチュン」という優しいシャッター音。なんだこれ、楽しいぞ!
近年のカメラは勝手にフォーカスを合わせてくれるが、自分で、しかも二重像を合わす所作が新鮮で、実に楽しい。なるほど、これがM型ライカの魅力なのか。
そしてシャッター音もいい。一眼レフ機はミラーの動く音がうるさく、ミラーレス機は作られた音に品を感じない。
それに対しM11のシャッター音は非常に上品で、何度も聞きたくなる。いやー、撮るのが楽しい!
では静岡の『おまち』(静岡市中心街を指す静岡弁)でストリートスナップして、レンジファインダーへの理解をさらに深めていこう。

市街地でのストリートスナップは、周りの目が気になり少々気恥ずかしく感じていたが、

レンジファインダーでじっくりと二重像を合わせて撮影に集中していると、恥ずかしい気持ちが吹っ飛ぶ。

あっけなく撮影が終了するオートフォーカス機と違い、じっくり撮影に没頭できるM型ライカは、飽きることを知らずに何枚も撮りたくなる。
彩度が低くコントラスト強めのライカJPEGはノスタルジックで素晴らしい!
いつもはRAWで撮影してLightroom classicでガンガンに現像する私。でも、今回はライカの絵を知りたくJPEG撮って出しを試してみたが、彩度が低くコントラスト強めの感じが最高に良い!

昼休みということで青葉シンボルロードには多くのサラリーマンが休憩してたが、サイズもシャッター音も小さく、周囲の方の邪魔にならないのもM型ライカのいいところ。
写真は水面に映る静岡市役所別館がいい感じ。輪郭が細いからか、ビル群の描写が細かくて素晴らしい。
最近の国産各メーカーは映えるド派手な色味が特徴だが、ライカのJPEGはフィルムライクな写りで個人的には超好み。センサーはソニー製らしいが、しっかりライカの味付けがなされているようだ。

どキツくなりがちなこんな被写体でも、落ち着いた絵に仕立ててくれる。

でも陰影の強いライカの真骨頂は、白と黒のコントラスト。こんな被写体はライカ得意のモノクロで撮影するともっと雰囲気が出るのかもしれない。

何か事件が起きそうな予感? この日は薄曇りだったが、天気が良い日の早朝や夕暮れなど太陽が低い位置の時に撮影したら、もっと感じが出そうだ。

逆光では影の部分を持ち上げるのではなく、見た目以上に陰影を表現。

でも暗い部分が黒潰れすることなく、しっかりと粘ってくれている。
アナログダイヤルなので電源を入れなくても設定が一目瞭然

こちらは噴水の流れを強調するためにシャッタースピードを1/8にしたのだが、曇り空が完全に白潰れしてしまっている。
暗部には強いライカのJPEGだが、逆に明るい被写体にはちょっと弱いかも。少し暗めの設定が向いていそうだ。
この時、初めてシャッターダイヤルを回したのたが、電源を入れなくてもシャッタースピードが一目瞭然なのがいい。
私は2020年からキヤノンEOS R5を使っているが、R5は電源を入れてサブ液晶を見ながらまずTvモードやMモードに合わせ、またサブ液晶を見ながらダイヤルを回し任意のシャッタースピードに合わせる。
それに対してM型ライカはただダイヤルを回すだけ。カメラに詳しい方ならばM型ライカの方が操作が楽だ。
眼鏡だと広角レンズの枠が見えない

ただM型ライカの不満点も。
私は右目の視力が悪く、今回は眼鏡をかけて撮影したのだが、目とファインダーに距離ができるために35mmの枠(フレーム)が見えなくなり、画角を決めるのに苦労した。
ならば眼鏡をかけずに、ファインダー横にある視度調整のダイヤルを回せばいいかって? いや、レンジファインダー機には視度調整のダイヤルがないようだ。
50mm以上のレンズならば解消されるだろうが、個人的には広角域が好き。
眼鏡なしで広角レンズをストレスなく使うにはライカ純正視度補正レンズを購入すればいいのだが、27,500円(税込)となかなかのお値段。
もう少しこの状態で使ってみて、それでも不満が残るようならば購入してみたいと思う。
中央部に二重像があるM型ライカは日の丸構図になりがち

近年のミラーレス機はフォーカスポイントが構図の隅から隅まであり、撮影者が意図する被写体をカメラが勝手に選び、ピントを合わせてくれる。
しかしM型ライカの二重像は中央一点のみ。レンジファインダーに慣れていない私はそのままシャッターを切ってしまい、日の丸構図になりがち。
Mマウントのレンズの多くは周辺露光落ちが大きいようで、今回私が購入したズミクロンM f2/35mm ASPH.も、開放に近い状態で撮影すると四隅がかなり光量落ちしているので、中央部を強調した日の丸構図も悪くないのかも。
最後に
今回は購入したM11を購入し、人生初のM型ライカを使ってみたが、二重像をじっくり合わせるレンジファインダーの手法や、OVFでの構図決めなど、今までにない体験が新鮮で非常に楽しく、約3時間どっぷりと集中し、200カット近くも撮影した。
家に帰りMacの大きな画面で写真を見るとまたびっくり。ライカJPEGの色味が素晴らしく、私の現像技術では到底出せない最高の絵だった。
ただ使い始めてまだ1日で、レンズはズミクロンM f2/35mm ASPH.だけ。これからM11をもっと使いこなし、他のレンズも体験することにより、新たな発見がありそうな予感がする。
ライカの魅力を知ってしまった私。これから深ーい沼に落ちていくことになるだろう・・・。

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